2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

できれば息抜きにマンガを読みたいのだけれど、気分が憂鬱で暗い本以外は読めない。 こんなときはミステリだと思って、青空文庫の小栗虫太郎『黒死館殺人事件』を読む。オタクっぽい小説でいい。そういう点で言えばメルヴィルの『白鯨』に似ている。 「威風…

ある程度まとまった文章をコンスタントに書こうと思うとたいへんで続かないから、読書日記みたいな感じで読んだ本について思ったことをあまり推敲せずにどんどん書いていこうか。 フランツ・カフカ『失踪者』を読む。 この小説は普通におもしろい。「普通」…

フランツ・カフカ「親友オスカー・ポラックへの手紙 1904年1月27日」

ぼくは、自分を咬んだり、刺したりするような本だけを、読むべきではないかと思っている。もし、ぼくらの読む本が、頭をガツンと一撃してぼくらを目覚めさせてくれないなら、いったい何のためにぼくらは本を読むのか? きみが言うように、ぼくらを幸福にする…