2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

高浜寛『トゥー・エスプレッソ』

高浜寛の四年ぶりの新作。発売したのは去年だけど今頃読んだ。 最初の単行本の『イエローバックス』はリアルタイムで読んでいて、かなり衝撃的だったのを覚えているんだけど、次作のフレデリック・ボワレとの共著『まり子パラード』がちょっと合わなくてそ…

久慈光久『鎧光赫赫』

『狼の口』がおもしろかったので読んでみた。短篇集。2005年くらいの作品が中心でちょっと古さを感じるなあ。痛快時代劇。物語のクライマックスで作品がバッサリと終わるのが案外清々しい。

久慈光久『狼の口』(1)

話題になっていたので買ったのだけれどずっと積んだままにしていた。どういう話かまったく知らなくてバトル物かなんかだと思ってたんだけど、読んでみると想像していたのと全然違っておもしろい。なんというかマゾヒスティックな感じがするな。初期の『進撃…

エマニュエル・ギベール『アランの戦争』

ここにあるのは、戦争とは何かといった大きな問いではない。ひとりの人間の生とはなにかについての、最終的な解答のない具体例なのである。 国書刊行会の「BDコレクション」三作目。現在のところ「BDコレクション」はこの作品が最後となっている。 この作品…

クリストフ・シャブテ『ひとりぼっち』

国書刊行会の「BDコレクション」二作目。個人的にシリーズ中で最も好きなのがこの作品だ。 孤島の灯台に毎週食料が届けられる。灯台には陸に一度も降りたことのない一人の男が住んでいるという。容姿があまりにも醜いため見捨てられ、隔離されているのだ。…

パスカル・ラバテ『イビクス』

国書刊行会より「BDコレクション」として刊行された一冊。 BDについて概説的なことを書こうと思ったけど、国書刊行会の特設サイトをみてもらったほうが早い。 Bande Dessinée COLLECTION [ BD(バンドデシネ)コレクション ] | 国書刊行会 ここ数年、『ウォッ…