2011-01-01から1年間の記事一覧
高浜寛の四年ぶりの新作。発売したのは去年だけど今頃読んだ。 最初の単行本の『イエローバックス』はリアルタイムで読んでいて、かなり衝撃的だったのを覚えているんだけど、次作のフレデリック・ボワレとの共著『まり子パラード』がちょっと合わなくてそ…
『狼の口』がおもしろかったので読んでみた。短篇集。2005年くらいの作品が中心でちょっと古さを感じるなあ。痛快時代劇。物語のクライマックスで作品がバッサリと終わるのが案外清々しい。
話題になっていたので買ったのだけれどずっと積んだままにしていた。どういう話かまったく知らなくてバトル物かなんかだと思ってたんだけど、読んでみると想像していたのと全然違っておもしろい。なんというかマゾヒスティックな感じがするな。初期の『進撃…
ここにあるのは、戦争とは何かといった大きな問いではない。ひとりの人間の生とはなにかについての、最終的な解答のない具体例なのである。 国書刊行会の「BDコレクション」三作目。現在のところ「BDコレクション」はこの作品が最後となっている。 この作品…
国書刊行会の「BDコレクション」二作目。個人的にシリーズ中で最も好きなのがこの作品だ。 孤島の灯台に毎週食料が届けられる。灯台には陸に一度も降りたことのない一人の男が住んでいるという。容姿があまりにも醜いため見捨てられ、隔離されているのだ。…
国書刊行会より「BDコレクション」として刊行された一冊。 BDについて概説的なことを書こうと思ったけど、国書刊行会の特設サイトをみてもらったほうが早い。 Bande Dessinée COLLECTION [ BD(バンドデシネ)コレクション ] | 国書刊行会 ここ数年、『ウォッ…
はーおもしろい。いま長編でこれ以上おもしろい作品ってないんじゃないかな。 新刊が出るたびに最初から読み返したくなる。
見富拓哉さんによるコミカライズ作品が「月刊IKKI」で連載されてるので積み本の山から引っ張り出して読んでみる。 一巻を読んだときは正直ぴんとこなかったんだけど、メルヘンファンタジーの皮をかぶったSFなんだと理解してからはたのしく読めるようになっ…
舞台はロンドン。友人宛に送られてきたチョコレートを食べたベンディックス卿夫妻は危篤状態に陥る。チョコレートには致死性の毒物が混入されていたのだ。夫人はあえなく死亡し、夫は生き残る。この殺害計画を企てたものはだれなのか…。 ここまでならごく普…
『魔界探偵 冥王星O』シリーズ八作目。作者は舞城王太郎。このシリーズもついに最終巻だ。長かった…。 この本を読むためにこれまでずっとこのシリーズを読んできたんでかなり期待していたんだけど実際読んでみるとうーんと首を傾げてしまう。 序盤に「見立…
作り話なんかしたって仕方ないでしょ。あたしだってその場に居合わせなかったら信じなかったと思うけど。でも本当にそうだったのよ。昔のことも、すべて本当にヘクターの言ったとおりだった。今度こそ絶対嘘だと思っても、調べてみるとやっぱり事実なのよ。…
はーおもしろい…。なんというか…。あー。
「テープレコーダーでやんす」「テープレコーダーでやんす」 下品で気持ち悪くて意味わかんない。時々ふっと綺麗なシーンがあったりしてなんやこれはと思ってしまう。 女子高生ゾンビ刈りアクション青春風味とまとめてしまうとキャッチーな感じだけど、この…
かっこいいなー。ジョーカー悪いやつだ。邪悪! バットマンほとんど出てこない! いいですね。 映画『ダークナイト』と同時期に発表された作品のようだけど、ジョーカーのイメージは驚くほど『ダークナイト』と似ている。映画のファンは『ダークナイトリタ…
舞城王太郎原案のライトノベル『魔界探偵 冥王星O』シリーズの七作目。作者は覆面作家で越前魔太郎名義となっているけど『空ろの箱と零のマリア』の御影瑛路のようだ。 わりと露骨で悪趣味なストーリーだけど軽い文体でどんどん読ませる。その辺は御影瑛路…
短編集。「虫の味がする」は「コミックビーム」掲載時に何度も読み返した作品で思い入れが強い。昆虫食いいよね。 「ジゼルとエステル」はシャム双生児との性愛という、まあベタというかストレートな作品で絵もわりと拙いんだけど、リビドー溢れる感じで好…
おもしろい。もっとはやく読むべきだった…。 でも具体的にどうおもしろいかというのが言い難い作品だなー。『バタアシ金魚』なんかのころの望月峯太郎に近い感じがする。さそうあきらとか、高野文子の影響も思わせる。 画面全体からすごく清潔感というか清…
舞城王太郎原案のライトノベル『魔界探偵 冥王星O』シリーズの六作目。作者は覆面作家で越前魔太郎名義となっているけど『サマー/タイム/トラベラー』の新城カズマのようだ。 このシリーズは「電撃文庫MAGAZINE」掲載の『フィータスのF』と続刊の『トイボッ…
現代小説を滅多に褒めない呉智英が絶賛していたので読んでみたけれど正直言ってくだらない…。ああ、新本格ミステリだなあという感じ。綾辻行人とか好きなひとにはいいのかもしれない。 物語がトリックのために存在するたぐいの小説は別にいま読む必要はない…
・頑丈カタログに耐加重○○kgと書いてあっても実際にその重量の本を載せると天版がゆがむことが多い。天版がゆがむと本が入らなくなるうえ本を傷める可能性も高くなるし見た目にも不格好でたいへんよろしくない。本棚の素材が木製の場合は要注意で、インター…