ルース・レンデル『ロウフィールド館の惨劇』

ロウフィールド館の惨劇 (角川文庫 (5709))

ロウフィールド館の惨劇 (角川文庫 (5709))


小説の一行目で結末が明かされることで有名な作品。
倒叙ミステリは基本的に犯人に対する同情の念みたいなものがないとあまりおもしろさを感じられないと思うんだが、この主人公はなんかちょっと浮世離れした狂気があってまったく共感できない。ホラーってわけでもないし中途半端だと思う。
それに、ディスレクシアに対する偏見を助長しそうな小説でその点もあまり感心しない。