本屋に行ってマンガを三冊買う。読めるかどうかはわからないけど、昨日よりはだいぶ気分も良くなっている。

クリスタ・ヴォルフ『カッサンドラ』を読む。これは難物だと思う。ヴァージニア・ウルフに影響をうけているそうだけど、ウルフのほうがよっぽど読みやすいよ。正直なところ、ちょっとよくわからなかった。作品の構造自体がかなり複雑なのもあるけれど、ぼくにギリシャ神話についての素養というか単純に知識がまったくと言っていいほど足りないのがよくないのだと思う。先に解説を読んでおけばよかったな。本文を読む前に解説を読むかどうかというのはいつも迷うことなのだけれど、経験的に解説を先に読んだからといって作品のおもしろさが損なわれるというのはまずないから、つねに解説から読んだほうがいいように思う。記憶があいまいだけど、たしか『本を読む本』にも解説を先に読めって書いてあったような気がする。