2012-02-02から1日間の記事一覧

J・M・クッツェー『恥辱』

クッツェーはほんとうにすごいとあらためて思わされた。 老境に差し掛かった男が性欲に振り回されて自分の務めている大学の教え子に手を出した挙句セクハラで訴えられて職を辞するはめになり恥辱を味わう、というあらすじだけを読むと全然おもしろくなさそう…

ドン・デリーロ『ボディ・アーティスト』

ドン・デリーロは描かれる内容自体が巨視的で広大なスケールをもった作品を多く執筆していて、物理的にも枚数が多くて読み切るのに体力がいるけど、この本は比較的こぢんまりとした短編となっていて読みやすい。でも内容は軽くないので、ドン・デリーロ入門…