2011-12-05から1日間の記事一覧

エマニュエル・ギベール『アランの戦争』

ここにあるのは、戦争とは何かといった大きな問いではない。ひとりの人間の生とはなにかについての、最終的な解答のない具体例なのである。 国書刊行会の「BDコレクション」三作目。現在のところ「BDコレクション」はこの作品が最後となっている。 この作品…

クリストフ・シャブテ『ひとりぼっち』

国書刊行会の「BDコレクション」二作目。個人的にシリーズ中で最も好きなのがこの作品だ。 孤島の灯台に毎週食料が届けられる。灯台には陸に一度も降りたことのない一人の男が住んでいるという。容姿があまりにも醜いため見捨てられ、隔離されているのだ。…

パスカル・ラバテ『イビクス』

国書刊行会より「BDコレクション」として刊行された一冊。 BDについて概説的なことを書こうと思ったけど、国書刊行会の特設サイトをみてもらったほうが早い。 Bande Dessinée COLLECTION [ BD(バンドデシネ)コレクション ] | 国書刊行会 ここ数年、『ウォッ…