機本伸司『神様のパズル』

神様のパズル (ハルキ文庫)

神様のパズル (ハルキ文庫)

宇宙は無から生まれた。とすれば、作り方さえわかれば宇宙は作れるのか? 一度作れたのならもう一度作れるんじゃないか? という大きなテーマを掲げた小説で、これはおもしろそうだと思ったのだけれど、さすがにテーマが大きすぎたのか、素材を調理しきれていない印象を受ける。

表紙はラノベっぽいが、テクニカルタームについての説明はほぼ無いに等しいので、物理学について基礎的な知識があったほうがたのしめるだろう。