エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人事件』

モルグ街の殺人事件 (新潮文庫)

モルグ街の殺人事件 (新潮文庫)


よいリストがあったので、ポストモダンミステリを集中的に読んでみるかなと思っていたのだけれど、そもそもミステリの古典をろくに読んでないのはいかんだろうと思い直してまずクラシックを読むことにする。
「モルグ街の殺人事件」は(説明するまでもないが)元祖ミステリと呼ばれている作品で、猟奇殺人や密室という舞台や天才探偵といった現在のミステリに頻出する設定がすでに登場していることに驚く。
ただ、トリックはさすがに時代を感じるというか、なんだそりゃと笑ってしまう。
ミステリとしての完成度は「盗まれた手紙」の方が上だと思う。