久住昌之(原作) 水沢悦子(マンガ)『花のズボラ飯』(2)を読む。この巻もとてもおもしろかった。

この作品は出てくる料理がおいしそうという以上に、主人公の花のリアクションが極端におかしくてつい笑ってしまう。でも、こういうひと実際いる。ぼくはわりと食が細いほうであまり食べられないので、そういうごはんをおいしそうに食べるひとをみると嬉しくなるし、このマンガも読んでいると楽しい気分になる。

ワッフルメーカーでホットケーキを作る回で、まず実験的にブルーチーズを一列だけのせて、おそるおそる食べてみたらとてもおいしかったので全部の穴にブルーチーズをつめてまた食べるという描写には声を上げて笑ってしまった。ワッフルの型のあの穴にチーズをつめるという発想がおかしいし、実際そういうシチュエーションにあったら自分も同じ事をやるかもしれないという絶妙なところを突いてると思う。

一巻ではわりと単純なコメディだったものの、この第ニ巻ではある一個の物語が全体を覆っている。花が公園で子供連れの家族を見て思いにふける情景を一コマだけふっと入れてきたりして、さすがうまいと思う。